速水けんたろうコンサートin名古屋リポート(終了〜篇)

コンサート終了後、会場ではグッズを買って整理券を入手した者のみに与えられる特典「握手会」がある。けんたろうグッズはけんたろう兄、東映グッズはマトイ・マツリ(おまけのタイムレッド)と、握手会の内容はわかれていた。先にも述べた通り私はどちらのグッズも買わなかったし、いつもならわりと淡白に会場をあとにするのだが、今回はしばらく残ることに。

というのも、Tさんご一家は整理券付き東映グッズを購入しており、マトイ・マツリ握手会に参列するので、それに便乗するからだ。便乗といっても、グッズを買わず券もないのにマツリちゃんの手をギュウと握りしめようなんてずうずうしいことはさすがにしない。列に並ぶTさんの横につき、間近にマツリちゃんを見る・あわよくば写真撮影する(公演中撮影禁止だったので)のが目的だ。

で、握手会会場に行ったら、あきらかに握手会の列とは別の人だかりができている。同じこと考える人ばっかしだったのネ、と安心した私は、並ぶのはTさん親子に任せて(ひどい)マツリちゃんの登場を待つ。

ごっつい一眼レフを構える、目的は私と同じと思われる青年も多くいたことから、これは握手会と称して暗黙の撮影会になっているのだなと確信。こういうのって関東じゃなかなかないと思う。これも地方ならではなのか、ああ来て良かった‥なんて思ってたらマトイ・マツリ(おまけのタイムレッド)が登場!一斉にたかれるフラッシュの嵐。私は、こんな時にしか役にたたない長身を活かそうと思い、人垣のやや後ろで構えていた。しかし長身ったって180cmじゃ今時普通っつーか、前の人の頭ばっかりがファインダーに。こんな時でも役にたたなかったのうといいつつ、なんとか人の隙間をみつけて撮影を続ける。

しばらくしてTさん親子の握手が済んだ。するとこれまで行列に並んで退屈だったTさんのご子息(男の子)が、ストレスを発散すべくカメラメンの中を突っ切らんとばかりに走り出した。このまま放っておくと迷子になってしまいそうだったのでなんとか捕まえる。この時、小さい子供を連れて出かけるのって大変だなぁと、Tさんのご苦労をしみじみと感じた。と同時に「やっぱこういうイベントで小さい子がいると、主目的を紛らわせていいなぁ‥」ともしみじみと感じた。暴れ狂う我が子に乗じて、「すみませんこの子が言うこときかなくて‥」とか言いながらマツリちゃんにタ〜ッチ!イヤ〜ンまいっちんぐ!なんつってね〜‥と妄想していたなど、当日Tさんには恥ずかしくて言えなかった(笑)。

ところで。マツリちゃんを演じていたのは他でもない坂口望二香だが、先日(このコンサートの後)発売された「EX FLASH」誌にグラビアで登場していた時は「柴田かよ」という名前だった。もうこのコンサートの時は「柴田かよ」だったのだろうか。

結局握手会の列が切れるまでその場に居たのだが、ここでマニアの技を見た。握手会行列の最後尾は、例の巽ジャンバー着用のマトイファン(多分追っかけ)だったのである。最後尾なら後に控える者もなく、長時間握手&会話ができる。なるほど‥と学習してしまった。でも、私の性格じゃあできないなぁ。


思いがけず撮影もでき、ご満悦でTさんご一家と会場をあとにする。会場出口ではなぜか納豆を配っていた。スポンサーだろうか。

Tさんとは久しぶりにお会いしたので、会場近くの喫茶店で軽く食事をすることになった。Tさんご一家はTさん・奥様・男の子・女の子の4人家族。奥様と娘さんとは初対面だったのだが、残念ながら喫茶店では別の席になってしまい、あまりお話しできなかった。

Tさんとご子息とは以前にもお会いしている。Tさんは、私が「ストレッチマン Fan Page」を作っているところから私のことを「変身前のストレッチマンだ」とご子息に教えこんでいるらしい。なんて罪なことを(笑)。子供の夢を壊してはいけないと、なんとか話をあわせようとヒヤヒヤする私。正体をあかせないヒーローの気持ちがわかった気がする。ってちょっと違うか。

店を出ても、「変身してもらいなよ〜」などと難しい注文をするTさん。この時は「ヒーローはね、人前じゃ簡単には変身しないもんなんだよ」とうまくかわせた。しかしご子息、本当に私がストレッチマンだと信じているのか、何故か丁寧な口調で私にこう尋ねた。


「君、太っているねぇ」


これは「変身後のあんなに引き締まった身体とはあきらかに異なるではないか」の意だと思う。しかし痛いところを突かれた。これでもダイエットしてちょっとは痩せたんだよと本当のことを言いたかったがそうはいかない。だいいち「ちょっと」痩せても太いのに変りなし。そこで苦し紛れの回答。


「ヒーローはね、変身すると痩せるんだよ」


ギンガピンクの例もあるし、これもそれほど間違った回答ではないと思う。


そんな愉快なひとときの後、Tさんご一家と別れ家路につく‥ったってまだ昼過ぎである。帰りのきっぷは買っていないので特に時間にしばられることもない。そこで、名古屋一の繁華街・栄に行った。

というのも、栄には以前通販でお世話になったPCショッププローバがあるからだ。NLXのケースのみを買いたくて、通販サイトを探して行き着いたのがプローバさん。注文からの対応もはやく、非常に良いお店だ。名古屋に行ったら一度顔を出したいと思っていたので、今回行ってみることにした。

プローバさんはNHK名古屋局のすぐそばにある。おぉ、ここで中学生日記を作っているのか‥としみじみ思いながらプローバさんのあるマンションへ。9Fと書いてあるので行ってみる‥と、何か雑然とした店構え。しかもなんだか慌ただしそうだ。‥ちょっとはじめて行くには敷居が高いのかな、と思い中も覗かずそこを後にした。つーかちょっと恐かったのネ。しかし後でプローバさんのサイトを見てみたら、ちょうど引っ越し(9F→10F)している最中だったようだ。なんとも間の悪い時だった。忙しかっただろうから、下手に声をかけなくて正解だったかも。また今度名古屋に行くことがあったら寄ってみよう。

思いつく用事らしい用事は他になく、宛もなく栄の町を歩く。と、また道に迷ってしまい駅に戻れなくなってしまった。なんともよく歩く日になってしまった‥とさんざん歩いたあげく隣の駅に到着。もう帰ろうと名古屋駅に向かった。


腹が減ったのできしめんを食べて帰ろう‥としたがその前にとりあえず帰りのきっぷをゲットしに行ったら、帰りものぞみになってしまった。ちょうど良い時間はそれしかなかったのである。もうのぞみはいいんだけど仕方がない。

で、きしめん屋を探す。途中で大型テレビがいくつも並べてある場所があって、アイアンジャイアントの宣伝を流してした。この時、素の状態で「あ、ランボルジャイアントだ」とつぶやき、即座に間違いに気づいて一人苦笑する私。疲れてたんかな。きしめん屋はほどなく見つかり、一息つく。

きしめん喰ってもまだ時間はあるので、駅売店で自宅用の土産を探す。名古屋到着後すぐ、駅前の松坂屋地下で味噌カツのたれを購入してあるのだが、それだけじゃ何なので。ちなみに私は名古屋に来るといつも(っても3度目だが)松坂屋の地下で味噌カツのたれを買っている。以前はたれを売っている惣菜コーナーもにぎわっていたが、この時は閑散としていた。前に来た時は工事中だった高島屋がオープンしたばかりの様だったので、閑散の理由もそのへんだろうと予想はつくが‥あのカツ屋さんはぜひなくならないでいて欲しいものである。

で土産。味噌カツのたれも買ったし、きしめんは食べたので残るはういろうでしょう、と物色していたら、何やら見慣れた名前の商品が!


あすか 葛きららアップ
あすか外箱 あすか箱内

美味礼賛「あすか」(大須ういろ)
中のカップには「葛きらら」というシールが貼ってある


なんと大須ういろが「あすか」という商品名の菓子を出していたのである!しかも番組中に出てきた「葛ぽんち」「葛とろりん」にクリソツ!当然のことながら土産はこれに決定。意気揚々と帰りの新幹線に乗り、熟睡の後帰宅。


生マツリちゃんしかも撮影、けんたろう兄のコンサート、イカス土産と、大充実の1日であった。それもこれも、このイベントを教えてくれたTさんとご一家のおかげである。本当にありがとうございました。と、この場を借りて熱くお礼を申し上げて、この項了。


追伸:「葛きらら」は、原材料を見る限り葛を使用していないようだった。しかも中の寒天が妙に甘く、残念ながらイマイチの味であった。まずくはないのだが‥これじゃ禄さん怒るよな、ってそれは違う。