まとめてTBSを語る

TBS最終週、前半のノリやエピソードが帰ってきた〜って感じで終わったなぁ。こうやって見ると、後半は視る側が慣れたとかではなく、あきらかにテンションダウンしてたんだと確信。そのへんがちょっと残念だった。

TBSは、このように時期によって勢いの波があったように思うけど、総じて楽しく視られた。なんといってもめでたいのは「けろーにょ朝ドラレギューラー出演(笑)」だけど、その他にも阿部ちゃんとか、第4週の鈴本スーパーの潮時とか、第12週の「あなた」で号泣とか、第18週の山下真司などなど、思い出深いエピソードも多く。それになんといっても第19週のビバマリア!! この週で泣かなかった中年男性はいないだろ!!(笑) 失意のどん底から救ってくれたのがブラジル人女性、もうこの設定だけで既にウルウル来ちゃったのに、最後のビデオレター〜サンバはもー、何回視ても涙あふれて直視できんよ。この時のつばさちゃんの衣装がTシャツ短パンで、97年虹色のハカイダーみたいな衣装の悪夢(爆)を連想しちゃったけど、それを帳消しにするくらい泣けるイイ話だった。その放送の翌週、確か8/10(月)の首都圏ニュース845の気象情報で、予報士の佐藤さんがいつもの落ち着いた口調で「まさに『太陽がいっぱい』、という感じです」てな風に解説していたのを私は聞き逃さなかったヨ! 佐藤さん、あなたもヒロリンと共に号泣したクチだね!?(笑) それでいいんだよ!!

TBSというドラマの中で唯一、解せなかったというか惜しかったというか、もう少しなんとかしてほしかったとのは、加乃子。やっぱりこのドラマの肝は加乃子だったと思うんですよ。加乃子についての説明はそれなりにされていたと思うし、設定上で解せないことはないんだけど、どーも気持ちが入ってこなかった。(最後のほうでの言い方でいうと)「娘じみた」加乃子と、母である(要するに「普通な」人の)加乃子が、なんか同じ人なのに一人二役になっちゃってる風にしか見えなかった。加乃子像が安定しないままだったもんで、最後の大舞台・つばさとの真の和解もあんまりジーンとこなかったし。

スタパ等で高畑淳子が言ってた言葉を真に受ければ、演じるにあたって加乃子というキャラクター・特に子を捨てて放浪してしまうあたりが「ありえない」と相当悩んだようで、それがそのまま画として出ていたように思う。だもんで視ているほうも同じようになんか納得いかないままなんだよね。加乃子の中での気持ちの「揺れ」みたいなものを、もっと時間を割いて描いてほしかったなぁ。そうすればこの親子の関係も、もっとドラマチックに響くものになったと思うんだけど。でも主役はあくまでつばさな訳で、どうしても主人公中心の展開になっちゃうからねぇ。いっそ主人公が出ない週が1週くらいあってもいいんじゃないの? とはよく思うけど、きっと戦隊やライダーと同じような制約があるんだろうなぁ。ってすぐ特撮を引き合いに出す癖はなんとかしたい(爆)。個人的には、番組開始当初「苦手」と言い放ってしまった高畑女史と向き合えた半年でもあった。あらためて彼女の演技の幅には感服したし、苦手意識も随分なくなった。ただ加乃子については、誰がやっても難しすぎる役だったんだろうなと思う。てか、おちゃらけてるようでこのドラマってすごく難しい話だったと思うな〜。

と、いつになく苦言が多くなってしまったように見えるけど、それだけこのドラマ・特に加乃子に期待してたということの表れでして。もしかしたらあらためて全話ブッ通しで見直せば、もう少し感想も変わってくるのかな。なんてそんな時間ないけど(笑)。年末の総集編があらためて見直せるものになってるとイイナ。