平均点をとる努力

今日は会社の皆さんと飲みにいったためゲセンなし。中華系の店なんだけどそうでもない鍋物、という不思議なものを食べた。それよりテーブルに小虫が這ってて一同大騒ぎ。田舎じゃよくあること(飲食店でそれはないか(笑))だけど、東京でこういう体験をするとは思わなかった。

飲んでる間はいろんな話をしたけれども、楽しい話題もあれば耳の痛い話題もあるワケで。そんな中で、自分が小学校にあがった頃のことを思い出した。当時私は虚弱体質で、すぐひきつけを起こしたりする病弱な少年であった。学校に行くということに関し、自分にとっていろいろな問題があったんだけど、その中で「給食が食べられない」というのがあった。家ではいつもごはん食(それも小食)だったのに、基本的に食パンやコッペパンしか出ず、しかも量が多い。パンは(要するにまずくて)食べられないし、それを差し引いても昼休み中に食べ終わらない。残せばいいと思う人もいるかもしれないが、そのときの担任が「残さず時間内に喰え」と指導するちょっと厳しい人で、なんか毎日泣いていた。パンでない日に出る「ソフトめん」がことのほかキライで、無理に食べさせられるものだから戻してしまったくらい。以降、最悪ソフトめんの日は、勤めに出ている母親に迎えにきてもらって給食前に早退する、てな始末。

このように給食が食べられない生徒は、クラスの中で私以外いなかった。給食を時間内に完食する、それは誰にでもできることで、できないほうがおかしい。そういう風に見られていた。この状況下では自分自身から言い訳も出ず、その劣等感たるや、今思い出しても涙が出る。でも自分にはできないというのも事実で、平均点をとるための努力という、普通の人はしなくていい努力が必要なのであった。結局この時私は、早退とか逃げることでその件を解決していったけれども、本当の意味で解決にはなっていない。

一年後私は引っ越して行く学校が変わった−−引っ越したのはこの給食の件と関係なくもない−−んだけど、引っ越した先で私はこの給食問題を克服できた。克服どころか気づいたらクラスで一番の早食いになっていた(笑)。そうなれた理由は当時のクラスメートのおかげである。食べられない私を見て「がんばれ!」と応援してくれるのだ。はじめはビックリしたが、それで食べられた時は本当に嬉しかった。それから徐々に自信がついて‥という具合。自分の努力も当然必要だけど、こういった時のまわりのサポートというのは本当にありがたく、励みになる。

平均以下のことに対して、どこか見下してしまうのはどうしてもあるけれども、そんな時いつもこのことを思い出し、私も応援するようにしているつもり。そしてまた平均以下のことに自分が直面しても、こんどは一人でも克服できるようになりたい。もうおっさんなんだし(笑)。と、ただ飲んだくれてただけであまりトピックもないので、日記らしくなくなってしまった(爆:なら書くな)。