ぶらりパスネットの旅 端まで行こうツアー日光鬼怒川篇(1/4)

(↑上の日付は旅行日を示しています)
2006/10/17 初版作成

【いよいよ端ツアーの「本番」へ】

「端まで行こうツアー」企画の発端であり、そして間違いなく一番遠い「端」、日光鬼怒川方面。後述する思い入れも強く、記念となる旅としたかった。「記念ったら鉄道の日でしょ!」自らの鉄魂が目覚めてから初の鉄道の日である2001/10/14を旅行日にすることに、なんの疑問もなかった。しかしそうすることで、はまりんイベントには行けなくなるわ、日比谷のイベントに行くにも無理があるわで、はしくれとはいえカードコレクターとしては、この日近辺に旅行なんて設定してはいけないんだとつくづく学んだ。しかしそれ故、思い出深い旅行になったことは間違いない。


【きっかけは日光駅記念柄】

手塚獅子なぶらり旅の冒頭で、4/14に東武浅草に用事があって行ったと書いた。「次以降に予定しているぶらり旅に関連している。それはまた後日」なんて思わせぶりなことを書いておいて、実のところたいした理由ではないのだが、本人にとってはここへの流れとして大変重要なことだったりする。


東武浅草駅

4/14に行った東武浅草駅。ちゃんと写真まで撮ってた。

カード発売告知ポスター

カード発売告知ポスター。

この日東武浅草駅へ行ったのは、この「東武日光駅 関東の駅100選選定記念」とーぶカードのポスターに記述された内容を書きとめる(というかデジカメ撮影)のが目的であった。特に通販部分。なかなか東武の記念カードは買いにいけないので、通販で申し込みしたく、宛先などを確認したかったのだ。

もともと「旅先で買ったカードで旅をする」「記念柄は率先して買わない」なんてなルールでやっていた「ぶらりパスネットの旅」からすると、通販で記念カードを購入というのはあってはならないケースだ。あってはならないというのもちょっと大袈裟だが、事実今回がはじめての通販による購入。このカードには、なんとなくとはいえ決めたルールさえねじ曲げる思い入れがあった。

パスネット導入当初は、よく使う最寄りの私鉄が共通のカードで乗り降りできる、程度の認識しかなく、17社も使えるといってもその利用範囲の広さは全く理解していなかった。しかし「ぶらり旅」と称していろんな社局のカードを買い求めに行ったり、そのための調査などをしたりするうち、パスネットが随分と広範囲に使えるということに実感が沸いてきた。そう認識してあらためて路線図を見たとき、「こんなところまで使えるんだ」と思ったのが、日光鬼怒川方面であった。実際自宅からも猛烈に遠いし、修学旅行でも行った日光。普段、通勤通学お買い物(通学はしてないけど)に使っているこのカードで、見ざる聞かざる言わざるまで行けるのである。「それってすげーよなー」と素人丸出しに思い、パスネットで遠くまで行く=日光のほうまで行く というイメージが確立されていき、いつかそんな旅行がしたい、と思うようになった。

そんな私の心情を察してか(確実に違うが)、東武日光駅の記念カードが発売されると知り、これは買わなきゃでしょ〜てな次第で。またこのカードの発売により、「これと同じアングルの駅写真を撮りに行くんだ」と、旅行の目的や計画が次第に具体化していった。カードのほうは、予定通り東武博物館の通販で購入、4/19に届いた。


【自らのメモリアルぶらりとすべく決めた日程】

そんな自らの思い入れを胸に秘め、って別に秘めなくてもいいんだけどはじめた「端まで行こうツアー」。遠くの駅なのは間違いなく、いずれもそれなりな「旅」だったと思う。しかしながら、やっぱり日光鬼怒川に比べたら、他の各設定地には申し訳ないけど「前座」であった。私にとってこの日光方面の旅こそ真の「端ツアー」なのだ。そんな大事な旅行日は記念日にしたい。う〜ん鉄道で記念といったら「鉄道の日」でしょ!今年は日曜だし!という訳で、何の迷いもなく10/13〜14を旅行日と設定。

当日はなるべく長い時間、日光や鬼怒川を堪能したい。なので朝もはやめの特急を確保したいのだが、当日買い等は満席の場合に寂しい思いをする。なので事前購入したいのだが、先の記念カードも通販にしたくらい、東武関連施設へ足を運べないところに住んでいるので、なんとか身近で買えないか調べてみる。すると新宿センタービルにある東武トラベル新宿支店で特急券を購入できるとわかり、会社帰りに寄ることにした。新宿支店はなんか、入口のそばにあったtotoの機械が目立ってるのが印象的だった(笑)。当然というか乗車券も一緒に買うケースが普通だろうから、「乗車券はいらんのです」と何度も言った記憶がある。それはともかく無事購入。ここでは同時に宿泊先も手配。そう、オレ的記念旅行は初の一泊旅行!って、箱根の時も突然実家に泊まったけどね。最初から計画していくのは今回がはじめてである。


行きの特急券

行きの特急券(けごん9号)

帰りの特急券

帰りの特急券(きぬ126号)


【興奮しすぎていきなりトラブル】

旅行前日、気合充分・興奮度はMAXに。もちろん往路パスネット導入路線のみ使用は当たり前。といっても浅草だから横浜から京急→浅草線直通、以降は東武線だから、と難しいことはない。しかし興奮しすぎてまったく寝付けず、当日朝は寝坊してしまった。7:28の相鉄線に乗るつもりが、乗れたのは8:08発。この40分の遅れをとりもどすべくエマージェンシーモード発令、JR使用許可。


[2001/10/13(土) 大和→横浜]
 大和 08:08発
  ↓ 相鉄本線 横浜行(急行)
 横浜 08:27着 ¥250
[2001/10/13(土) 横浜→新橋]
 横浜 08:30発
  ↓ JR東海道線 東京行(普通)
 新橋 08:53着 ¥450
[2001/10/13(土) 新橋→浅草]
 新橋 08:58発
  ↓ 営団地下鉄銀座線 浅草行
 浅草 09:16着 ¥190

おかげで特急発車の15分前に着くことができた。JRってホントにありがたいと心底思った。時間に余裕もできてよほど嬉しかったのか、浅草では20社柄を購入。後々買うつもりだったのでいいんだけど、予算が‥。

浅草駅では飲み物なども買っていざ乗車。私にとって「カッチョエエ電車No.1」であるスペーシアに念願の乗車!!これも記念中の記念である。


【スペーシアドリーム】

けごん9号その1 けごん9号その2

乗車した特急スペーシア けごん9号。
浅草では撮影してられるほど時間に余裕はなかったので、これは東武日光で撮影。

スペーシアは個室席などもあり、豪華さでは関東の私鉄特急ではNo.1といって間違いないと思う。早速指定席に着席すると、頭をもたれかける部分が立体的になっており、他特急とは段違いの楽チンさだ。東武屈指の名曲「スペーシアドリーム」(笑)の一節のとおり「ゆったりシートに身を任せ」るのがいいらしい。

また、足下に目をやると、先日スカイライナーにもあったアレを発見。


足置き

足を乗せる台がついている。

ほのかに楽チンなのはスカイライナーと変わらず。でも私としては足を伸ばしたいんだがのう、とやっぱり贅沢を言っている間に出発時間になった。


りんりん

今回も旅の同行者ははまりん。
「カーテンノフックガ、金ピカダヨ!」

車内では、車内販売があるよんとは聞いていたけれども、販売員の人がメニューや案内みたいなものを一人一人に配っていた。うお〜ホントに裕福な気分になる。こんなことなら駅でいろいろ買い込んで持ち込まなくてもよかった。森永のゼリー食べたい(それは昔のあさぎり号での記憶)。

そのうち「きっぷを拝見」と車掌さんが入札にきた。これまで乗ってきた私鉄特急ではみな、全席指定化などで車内での入札を省略していたので、そういう意味でははじめて。ところで車内放送に於いて車掌さんは女性のようなのに、入札はおじさんだった。「何故だ!!」(そこまでリキまなくても)


[2001/10/13(土) 浅草→東武日光]
 浅草 09:30発
  ↓ 東武線 特急スペーシア けごん9号 東武日光行
 東武日光 11:16着 ¥1,320(+特急券 ¥1,420)

【いよいよ東武日光駅到着】

6050型と100系

6050型と100系のツーショット

あっという間‥かかった時間からするとさすがにそうは言い難いけれども、ついに東武日光駅に到着。浅草駅では時間もなく車両の写真が撮影できなかったので、ここで落ち着いて撮影。浅草駅は狭いんで、ウデのない私にとっては難易度が高い。

で、着いたらまずは駅写真の撮影でしょう!と駅前へ行く。ここに来るまで何度も眺めた記念カードのデザインと同じ景色が見える場所に立ち感慨無量。天気もよくてよかった‥と、ここで早速難題が。人が多くて写真が撮りづらいのだ。ちょうど私も乗ってきた電車がついたところなので仕方ないけれども、できれば人がいない風景にしたい。しかしみんな外に出て「うわぁあ〜〜〜」とか言ってのんびりしている。私もそうだったからなぁ。でもできれば「ワー」くらいに短縮してくれないものかな。などと勝手なことを思いつつ、撮影ポイントで独り立ちながら人がはけるのを待つ。

10分くらい待って、ようやく人がはけてきた。まだ完全ではないけれども、もういいだろ!と我慢できず撮影したのがコレ。


東武日光駅

念願の駅写真撮影、東武日光駅。

私としてはこれで大満足でございます。という訳でまず大仕事が終わったので、意気揚々と窓口へ行って帰りの列車の変更をする。当初の予定ではきぬ126号でのんびり夕方に帰ってくるつもりだったんだけど、行きの電車の中で「やっぱりはやく帰って日比谷へ行こう」と思い直し、はやめの特急に切り替えることにしたのだ。やっぱりここでも「乗車券はいらんのです」と言いながら、翌日の席は無事確保。近くに記念スタンプがあったので、余裕で押したりした。


記念スタンプ

東武日光駅の記念スタンプ

で、せっかくなのでJR日光駅のほうにも行ってみる。


JR日光駅

JR日光駅。こちらも趣のある建物で。

日光駅の鳴龍

JR日光駅の鳴龍
大きく息を吸って拍手をひとつ日光の鳴龍と同じような声が聞こえます
ここは日光のエントランスホール お客様の旅のご無事を祈念いたします
‥と書いてあった。

東武日光駅その2

東武日光駅を遠くのほうからも撮影。

日光市観光案内

駅前にあった、日光市観光案内。

そういえば、JR日光駅でMAXコーヒーが売られているのを発見!ナニ!栃木なのに!?私はMAXコーヒーったら千葉オンリーだと思っていたんだけど、輸入!?(違) このへんでも売ってるのか。

てな感じでひとまわりしてきて、ちょうど昼時だし、ということで東武日光駅前「味処あずま」さんでゆばそば(¥1,000)を食べる。周辺でも湯葉の料理を扱う店が多かった。のんびり食べながら駅周辺のことでもメモしよう‥と思ったら!鞄に手帳が入っていない!!あれこれ考えて、さっき帰りの特急券を変更したときに売り場に忘れたんじゃないかと推測。その時以降手帳を出してないし。あれはこれまでの乗降記録とかいろいろ書いてある大事な手帳、仕事のことも書いてあるけどそれは別にいい(笑) とにかく一刻もはやく回収しにいかなければ!!とまだ残ってたゆばそばを慌ててすすり、会計を済ませて駅へ一目散。運良く、手帳は誰にも気づかれず売り場に私が置いたまま残っていた。ホッ‥

慌てたおかげで、ちょうど12:08発の電車があったのでそれに乗車して日光駅を発つことに。その後の電車が1時間後なので、手帳を忘れてよかったナンツッテ。乗った新栃木行は2両編成だった。


[2001/10/13(土) 東武日光→新藤原]
 東武日光 12:08発
  ↓ 東武日光線 新栃木行(普通)
 下今市 12:16着
 下今市 12:20発
  ↓ 東武鬼怒川線 会津高原行(普通)
 新藤原 12:49着 ¥350
上今市駅

東武日光の次の駅、上今市。
「カメラノウデモ、イマイチダネ!」


【東〜武電車でGo!Go!Go!】

下今市で鬼怒川線に乗り換え、いよいよ新藤原駅に到着。


新藤原駅

東武鬼怒川線の終点、新藤原駅。

ここが端かぁ‥で第一印象は「とはいってもその先野岩鉄道に乗り入れてるから端っこ感なし」まぁそれはね、仕方ないけれども。ところで自動改札がないけど、パスネット大丈夫?の心配は全くせず、でも申し訳なさげに駅員さんに処理依頼。後でも痛感するが、このあたりになるとパスネット対応といっても対応改札機はなく、昔ながらの有人改札駅が多いようだった。パスネットの場合は駅員さんに依頼して処理してもらうのである。そういう意味ではかなり「端」感がある。

しかし来たものの帰りの電車まで1時間近くある。駅前にな〜んにもないのでどうしようか迷ったが、なんとかして時間をつぶす。


野岩鉄道本社

新藤原駅近くにある、野岩(ヤガン)鉄道本社。
野岩といえば鳥キャラが気になる。

MAXコーヒー販売中

藤原町でもMAXコーヒーが売られてるの図。

MAXコーヒー

当然購入しドリンキング。
やっぱり野田から輸入(違)

‥てなところへ行ったり、国道121号線(会津西街道)のほうへ出てみたりしたけど、自然以外は特に何もなく。なので後半は駅のベンチで座ってじっとしていた。改札に入るときも当然パスネットなので「すみません、またこれで‥」と恐縮しながらゲートイン。別に恐縮する必要はないんだけど、なんか手間かけてるみたいで申し訳なくなる。ようやく来た上り電車に乗り、宿をとった隣駅の鬼怒川温泉へ向かう。


[2001/10/13(土) 新藤原→鬼怒川温泉]
 新藤原 13:33発
  ↓ 東武鬼怒川線 浅草行(快速)
 鬼怒川温泉 13:43着 ¥140