ぶらりファイト オリジナルカードを作ろうの巻

(↑上の日付は旅行日を示しています)
2001/05/06 初版作成
2001/09/27 更新(トップページタイトル変更に伴う修正)

【ページ開設記念・オリジナルカードを作る!】

ぶらりパスネットの旅を独立したページとするにあたり、「表紙のタイトル画像はどうしようか」と悩んでいた。やっぱりカードをモチーフにした方が気がきいていると思う。オリジナルカードデザインなんかどう?でもフェイクではつまらん、本物でなければ。いやしかしオリジナルカードって普通100枚とかそういう単位でしかないよなぁ。そんなに作っても困っちゃうんだよなぁ‥と、その時はたと思い出す。そういえば営団のオリジナルカードで、1枚から作れる手軽なタイプがあったじゃないか

ページ開設記念も兼ねられるし、こりゃいい機会だということでオリジナルパスネットカードを作ってみた。今回は旅行記というよりカード製作記風に仕立ててみたので、同様に小数量カードを作ってみたい人の参考になれば幸いである。


【5/4:カードデザインの元写真を撮影】

さてオリジナルカードを作ると思い立ったものの、デザインそのものをどうするかでまた悩んでしまった。このページのことがわかるようなデザインがいい。となると、私がぶらり旅しているワンシーンのような写真が良い。相変わらず出たがりの私。

構成は決まったものの、今度はその写真の撮影場所である。結構いろいろなところへ行っては写真を撮ってきたが、今回の目的にマッチした場所や写真は思い当たらない。真剣にうんうん悩んで、上野の営団地下鉄ビルを背景にすることに決定。決定の理由は以下の通り。

・「パスネット」でリーダーシップをとっていたのが営団だから(だと思ってるけどあってる?)
・営団のオリジナルカードを作るから
・営団ビルに行ってみたかったから
・営団ビルの近くに「ぺヤングまるかビル」があるから(行ってから知ったんだが)


そうと決まれば善は急げ、快晴のぶらり日和となった5/4、カメラマン役のかみさんを連れ上野に向かった。今回はカード製作が主目的なので乗降車記録はなし。


営団地下鉄ビル

営団地下鉄ビル。ビル地下から営団上野駅に行ける。

つまみ

手前のオブジェでつまんでみました。

上野まではJRで行ったので、ジャイアントパンダのある浅草口から出る。目の前に営団ビルを見上げ、労せず撮影場所が決定したことを喜ぶ。早々にカメラマンに撮影する様指示。


ボツ写真

デザインのボツ写真。決定写真とこれの2枚撮影。
これもこれでいいんだけどなぁ‥

ほぼ思い通りの写真が撮れた。しかしあまりにも目的がはやく達成できてしまって、わざわざ上野まで来たのにもったいない気がしたので、営団ビルから上野駅の定期券うりばへ行ってMETRO LINE UP 1000 5月柄を購入したり、ABABで昼食をとったりした。

実はこの日、シマヤン家的には横浜へ買い出しに行くのが本当の目的であるので、この後横浜へ帰った。ぶらり旅の地位、家族的にはやはり低。横浜駅では、カード残高補填のため京急3000円を購入。


急に話がとぶが、4月終わり頃から小田急の各駅(少なくとも私が利用する駅には全て)の改札前に下の写真のようなものが床にでーんと貼られている。


デカい

キップ派の方へ… これからは パスネット共通カード が便利です!!
と書いてある。

入場する人、出場する人一様に「なんだこれ?」と一度は驚いているようだ。そういう私も驚いた。ここまで熱心に宣伝している様子を見ると「‥やっぱり利用率悪いんだな」と思ってしまうのだが、考えすぎだろうか。


【営団 オリジナルSFメトロカードの種類】

営団地下鉄では、主に贈答用や企業PRなどの目的で使われるオリジナルデザインのカード製作サービスを行っている。注文方法は以下の3タイプが用意されている。

モデルタイプ:あらかじめ用意された図柄に任意のメッセージを入れるタイプ。50枚から10枚単位で注文可。10日程かかる。
フリータイプ:版下をちゃんと作ってデザインするタイプ。デジタルデータによる入稿も可。100枚から50枚単位で注文可。最低で20日程かかる。
プリンタータイプ:写真やイラストなどを持っていくと、その場ですぐ作ってくれるタイプ。1枚から注文可。
※モデルタイプとフリータイプについての詳細は営団地下鉄のホームページを参照のこと。


今回は「プリンタータイプ」でオリジナルカードを作成する。デザインの元となる写真はデジカメで撮影したので、デジタルデータとしてもっていくこともできるが、案内チラシによると「写真・イラストをお持ちください」とあるので、一応印刷したものを用意。ハガキサイズの光沢紙にインクジェットプリンタ(EPSON PM-700C)でサイズ一杯に印刷したものと、カードサイズに縮小して印刷したものの2枚を用意した。


【5/5:いよいよカード作成】

明くる日の5/5、早速カードを作成しに行く。プリンタータイプは手軽な反面、作成できる場所が「銀座駅定期券うりば」と「(有)池袋駅定期券うりば」の2ヶ所に限られている。その上時間も10:00〜19:00の間のみだ。サラリーマンは休日に行くしか道はない。今回は銀座駅定期券うりばに赴いた。


銀座駅

銀座っぽい風景その1。

銀座駅の定期券うりばに到着したのは12:55頃。うりばに入室すると、「オリジナルSFメトロカード」の受付カウンターがまず目に入った。PCのモニタとキーボードが置かれているカウンターを見て「やはりな」と不敵な笑みをうかべる。が、キーボードの前に置かれた「本日の受け付けは終了しました」のプレートを見てビックリ。まだ昼じゃん!

慌てて奥にいた20代くらいの女性職員に「(プリンタータイプの受付は)今日はやっていないんですか?」とたずねる。別に終了してしまっていた訳ではないようだ。

その女性職員が受付から製作までやってくれた。流れとしては、「受付に備えつけのPCに接続されたスキャナで原稿をスキャン→調整→カード印刷」となる。打ち合わせをしながら設備をチェックしてみた。

  • モニタ
  • 三菱電機 RD15M

  • PC
  • PowerMacintosh (機種は確認できず、7200あたり?)

  • イメージスキャナ
  • Nikon AX-210

  • カードプリンタ
  • 奥の方にあったので詳細不明

  • あとMOらしきデバイスがSCSIで接続されていた模様

  • OS
  • 漢字Talk 7.5くらい

  • 使用アプリ
  • Adobe PhotoShop 4.0J + Nikonの入出力プラグイン(?)


  • オペレータ
  • 20代くらいの女性職員
    定期券カウンターに座っていたが、オリジナルカードの件で問い合わせたら彼女が受付から作成までやってくれた。彼女が作業をする間に定期券カウンターの番をさせるのに、奥から年配の職員を呼んでいたようだ。年配の方は自分がカード作成をやりたいような顔をしていたが、女性が「大丈夫です」とか言って遮っていた。よし。いろいろな意味で、年配の方でなくてよかった(笑)。

以下が実際の製作工程である。池袋駅も同様かは不明。


[製作工程]
  1. 写真を渡し、スキャナで取り込む。
  2. 取り込みに使用するアプリはPhotoShop + Nikonのソフト。
    設備的には原稿をデジタルデータで提出してもできる筈である。しかし、おそらくオペレータはスキャナからのオペレーションを機械的に覚えていると思われ、予定外の入力があるとパニックになる恐れがある。そもそもこのプリンタータイプできれいな印刷結果を望めないので、元がデジタルデータでも印刷物をもっていくのが無難であろう。

  3. 取り込み結果をCRT上で見ながら色・サイズ調整。
  4. 写真のサイズによっては切れる部分がでてくるのでその相談をする。だいたいカードサイズの比率にあわせた内容をもっていくと話がはやく済む様子。
    モニタの色調整が暗めだった様で、取り込み結果がかなり真っ黒であったが、印刷結果は明るく仕上がっていたので、ここでうろたえる必要はなし。
    ※今回、先に書いたように実際のカードサイズに寸法をあわせた印刷結果をもっていったら「それの方がよい」と言われてそちらを使用していた。PhotoShopでやることなので、拡大・縮小等柔軟な加工ができそうだが、それもオペレータの技量によると思われる。
    ※オペレータは「‥ここですと建物が切れますが‥」と言っていた。おそらくその建物が営団ビルであることを知らないような雰囲気であった。しめしめ(←何故)。

  5. 文字の有無を問われ文字入力。サイズ・位置は任意に決められる。
  6. 文字色はNikonのソフトで規定のものしか選べないような雰囲気だったが、結構たくさん用意されていたようなので、よほどキメキメで考えていなければあまり心配はいらないと思う。
    書体(フォント)もインストールされているもののみ。何がインストールされているかまでは確認できなかった。縁取りなど凝ったことはできなそうな雰囲気だったので、やりたければあらかじめ文字を入れたデザインをもって行くのを薦める。
    ※今回入れる文字列(「ぶらりパスネットの旅」)は、恥ずかしいので(笑)一旦紙に書いて渡した。オペレータはそれを見てローマ字入力していたが、カタカナで難儀していた様だった。その様子を見ている時間がまたハズカシ〜

  7. カードを1枚試し印刷する。
  8. 受付開始から印刷ができあがるまで約15分くらい。印刷そのものは5分くらいでできる(プリンタの性能?)ので、デザインの打ち合わせが滞りなく済めばホントにすぐできる。
    当然のことであるがうりばの混雑状況で待ち時間等が発生する。今回はまるで他の客がいない状態だったので待ち時間一切なしであることに注意されたい。

  9. 試し印刷の結果を見て本印刷。
  10. これも5分程度。2枚目以降は1枚当たり1分程度で印刷できる模様。今回は計3枚作成したので、1枚目ができあがってから2〜3分で完了していた。

  11. 全工程が完了したところで会計
  12. 500円券1枚あたり900円。パスネットで500円カードというのはないのと、予算の都合で迷わずチョイス。試し印刷代は請求されない。

‥という訳でできたのが、トップページを飾っている(※)これ。


オリジナルカード

※2001/9/27まではトップページに飾られていたのだが、
ページタイトル変更に伴い変更した。

全工程終了が13:20頃、約20分程度でできてしまった。ホントに手軽。その上出来上がりがかなりイカしたものとなったので、もうウッキウキ。ニヤニヤを必死で抑えながら、若者の街・銀座を後にする。


銀座マリオン

銀座っぽい風景その2。


【喜びをかみしめプチぶらり】

この後、友人と祝杯をあげに(うそ:ただの飲み会)行く予定だったのだが、なかなか友人と連絡がつかず、なんとなく東京駅へ行って写真を撮ったりしていた。


東京駅

よくニュースで「サラリーマンの所得がどーたら」とかいう時に
イメージ映像として使われる場所。

それでもまだ連絡がつかないので、友人宅方面へ向かってみる。ちょうど東葉高速の方面なので、またも東海神駅で降りて念願のマンナちゃん柄を購入。そこから先、2/11と同じコースをトボトボと歩いて船橋駅へ向かっていたらやっと友人と連絡がとれた。が、飲み会中止(笑)。仕方なく船橋から帰ることにする。船橋駅ではもう1枚カードを購入したのだが、それについてはまた後日。

船橋からはJR総武線快速・横須賀線をブチぬきで横浜まで帰ってみたが、案外時間がかからなかった。前回来た時はすごく遠く感じたが、1時間かからないのね。


【顔は御満悦】

カード片手にサムズアップ

という訳で本当に作ったよの証明写真。

帰宅後、早速タイトル画像にすべく、できたてホヤホヤのカードを自宅のイメージスキャナ(EPSON GT-7600U)で取り込む。考えて見れば デジカメ撮影→光沢紙印刷→スキャニング→カード印刷→スキャニング と非常に遠まわりしてデジタルデータとなって帰ってきた。が、だからこそページの頭を飾るにふさわしいものとなったと思う。

落ち着いた今となってみると「もうちょっと下の部分を見せた方がよかった」だの「文字色はもうちょっと濃い方がよかった」だのと欲が出てきた。手軽なプリンタータイプのこと、またいい写真が撮れたら作るか。いや、やっぱ恥ずかしいな。