ぶらりパスネットの旅 房総ドリーム篇(2/3)

(↑上の日付は旅行日を示しています)
2001/2/13 初版作成

【旅2日目その4:未知の国へ誘うは夢列車】

新木場駅

新木場駅。何度か来たことはあったが外に出たのは今回がはじめて。

新木場駅に到着したが、当初予定していたTWRカードの購入は国際展示場駅で済ませてしまったので、特にこの駅での用事はなくなってしまった。が、デジカメの電池がなくなりそうなので、駅前の酒屋系コンビニ(サクマ)で買い求める。意外にも役にたった。

その後すぐにJRのホームへと向かう。ここからいよいよ千葉に入っていくのだが、私は本当に千葉になじみがない。仕事でこちらの方へ来ることもないし、親類もいない。(電車で)来たことのある千葉といえば「幕張」「舞浜」「葛西」「君津」くらいだ。君津はホントに遠いので、ただただ遠いという印象が残っている。残りの3つはどれも京葉線。京葉線って東京駅での乗り換え時に歩く距離が長くて、それだけで「遠い」というイメージがある。つまり私にとって千葉県は「近くて遠い県」なのである。今回の旅で、その心の距離は縮められるだろうか。


[2001/02/11(日) 新木場→西船橋]
 新木場 12:55発
  ↓ JR武蔵野線 府中本町行(むさしのドリーム(快速))
 西船橋 13:12着 ¥290

‥ぬわ〜んてキザなことをぬかしているが、本当のところは京葉線と武蔵野線の両方が同じホームに停車するのに困惑していただけだったりして。今回向かう西船橋(を含むそこから先)ははじめて行く地である。武蔵野線に乗ればよいことは調べてあるのだが、ホームの電光掲示板に表示されるのは「マリンドリーム」「むさしのドリーム」と夢見がちな名前。どっちがどっちなんだ。行き先を見ても「東京」以外は馴染みのない名前で、何処が何処なのかもわからない。路線図を見ても、私が行きたいところはなんか途中から2本にわかれて上のほうに行ってるみたいだけど、こちらへ行くのはどの電車か‥むあー!

まぁ名前から「むさしのドリーム」に乗ればいいんだろう。ということにして(適当なところが結構ぶらり系)乗車。しばらくは京葉線と同じなので、窓から見える東京湾を見ながら「海だ」と京葉線に乗る度つぶやく言葉を繰り返したりしていた。

葛西臨海公園前に、ゴンドラがついてたりついてなかったりする非常に中途半端な観覧車があるのが見えたが、あれは営業中なのだろうか。なんてことを考えながらふと中吊り広告に目を移すと、女性向け雑誌「Saita」2/22号のチラシを発見、私の目はロックオンされた。「温泉特集・表紙は入浴はしのえみ」Saita買うー!!有益な情報をありがとう「むさしのドリーム」。まさにドリームだ!


【旅2日目その5:そうなの?>西船橋】

その名の通り乗客に夢を与える「むさしのドリーム」を西船橋で下車。いよいよその足で千葉県を踏む時がきた。(ムーンリバーの節で)う〜ん千葉〜♪ で、西船橋には東葉高速というパスネットの件ではじめて知った線が通っている。そのための下車であるが‥

西船橋駅の第一印象は「通路が熱海駅みたいだ」。という私的な印象はおいといて、とりあえず東葉線への乗換口を探すと‥あら?改札を出たり連絡口を通ったりしなくても乗り換えられるの?なんかイヤな予感。

西船橋駅の東葉線(と営団東西線)ホームはまるでJRの路線の一部のように並んでおり、特に一旦改札を出なくても乗り換えが可能だ。東葉線にしても東西線にしてもここが起点となるので、西船橋までの切符があればあとは清算できるから、それでも問題はないのはわかる。が、私にとっては大問題だった。

当初の予定としては、ここ西船橋で東葉線のパスネットを購入後、JR総武線(各停)で隣の船橋駅へ移動するつもりだった。だが改札を出て券売機などを見てみると‥基本的にJRの券売機しかないのだ。いや営団や東葉線のもあるのだが、JR新宿駅東口で小田急や京王の切符を買うような感じだ(わかるかな?)。少なくともどちらのパスネットも売っていないのは確かなのだ。イオカードは売ってるんだけど。

この旅は効率よく複数社のカードを購入するために、なるべく複数の路線が交差するターミナル駅を訪れるように計画した。が、計画時から「そういう駅って何処か一社がハバきかせてて、小さい会社のカードなんて扱ってないんじゃないかなぁ」という心配がないことはなかった。しかしその心配は的中、西船橋はもろJRの駅であった。


でもあらかじめ心配していたくらいだから、対策をたてていなかった訳ではない。だから京急の時のように慌てることはなく、落ち着いてその対策案を実行した。その対策案とは‥「買えなかった路線に乗って、他線と交わっていない駅で降りて買う」‥あらかじめ用意するようなことでもないな。「対策」という言い方も仰々しい。


[2001/02/11(日) 西船橋→東海神]
 西船橋 13:20発
  ↓ 東葉高速線 東葉勝田台行(快速)
 東海神 13:23着 ¥200

【旅2日目その6:ららぽーとって船橋駅前じゃないのね】

東葉線に乗るも、隣駅の東海神(ひがしかいじん)で早速降車。少しでも時間短縮したかったので、カードが買えたらまた西船橋に戻るつもりだったからだ。この後同様のハプニングがないとは限らないし。幸い、東海神駅では東葉のカードを購入できた。購入したのは車両写真のあるものにしたが、もう一種、東葉線のマスコットらしい「マンナちゃん」というペンギンキャラの絵柄のものもあって、しばらく悩んでしまった。他のことであれば絶対マスコットの方を選んだと思うのだが、なんとなく今回は車両写真にこだわってしまった。そのあたりもヌル鉄の証のような気がする。


東海神駅

東葉高速線 東海神駅。出てみたら住宅街。

さて、カードを購入したので写真取らにゃあ、と外に出ようと出口方面に向かってみると、案内に「JR・東武船橋駅方面」の記述が。もしかして船橋駅ってここから歩いていける距離なのか。そうであればわざわざ西船橋まで戻る必要はない。こりゃラッキー まちかどド・レ・ミと一応ETV好きである部分も小出しにしつつ出口を出て確認。でも出てみて愕然、住宅街。「船橋駅はこっち」といった案内の類いは一切ない。

見知らぬ土地の住宅街で道に迷ったら、元の場所にさえ帰ってこれないかも‥これは素直に西船橋へ戻った方がいいのか?でもな‥とりあえず大通りらしきものが視界に入ったので、おそるおそるそこまで出てみた。そのへんで誰かに聞いてみて、わからなかったら戻ろうというつもりであった。が、人に聞くまでもなく道に「船橋駅」の案内を発見。


船橋道案内

発見して大安心、「船橋駅」の文字。

船橋道案内拡大図

拡大してみました。

そこから船橋駅が目視確認できた訳ではないが、これで迷うことはなかろうと意気揚々と歩きだす。本当にぶらり途中下車の旅となってしまった。しかし今日は本当に陽気もよく、歩いていてもすがすがしい。予定通りとならないのもなかなかいいものだ。なんか「ぶらり道」の神髄が見えてきたような気がした。


船橋駅前

歩いてきた道を駅側から撮影。船橋は都会ですなぁ。

ただ徒歩部分ができただけで神髄とは大袈裟じゃないか、と思う方もおられるだろう。だがそう思う由縁は他にもある。船橋駅に向かってぶらぶらと歩いていて私は発見してしまった。そう、コカ・コーラの自販機にMAXコーヒーを!!


コカ・コーラの自販機 in 船橋

千葉といえばMAXコーヒー。
千葉ではこの通り、MAXコーヒーがナチュラルに売られているの図。
しかも、あたたか〜い。

MAX Coffee

この写真は帰宅後撮影。無事輸入完了だ。

MAX!!スゥィートデビル!!(そのMAXと違)そう千葉といえばMAXコーヒーだ。私の知るかぎりMAXコーヒーは千葉でしか販売されていない。いつからか日本コカ・コーラボトリングから販売されるようになったのでジョージアブランドの一種扱いになっているが、その以前より「千葉に行ったらMAXコーヒーを飲んどけ」とは、他県民の常識であった。

神奈川にいてもMAXコーヒーに出会うことは希にある。JR横須賀線下り(鎌倉方面)に乗ると、車内に飲みおわったMAXコーヒーの空缶が置き去りにされていたりするのだ。JR横須賀線は津田沼など総武線快速から直接乗り入れてくるので、千葉の乗客が飲んだMAXコーヒーが古都鎌倉まで流れ着くこともあるのである。

「名も知らぬ遠き島より 流れ寄るMAXコーヒーひとつ」‥心の中で唄い、涙しながら迷わず購入。こんな出会いがあるのもぶらり旅の楽しみのひとつ、神髄たる由縁だ。ところで、MAXコーヒーは甘い。スゥィートデビルもあながち嘘ではないかも。


JR・東武船橋駅

JR・東武船橋駅。献血をやっていた。

しばらくして船橋駅に到着。東海神駅からは、ぶらぶらと歩くには実にちょうどよい距離だった。でも通勤・通学等で乗換するにはちょっと遠いだろう。

歩いている時もそう思ったし、駅についたらなおのこと、船橋は随分とにぎやかだ。人の往来は激しいし、車の交通量も多い。私的な感想だか、なんか八王子に行った時と同じ気持ちになった。

船橋はJR・東武・京成が乗り入れているが、これだけ大きな駅なら西船橋の時のような心配はなかろう。だいいち駅ビルが東武百貨店だ。要はJRでなければいいのだ。という訳でまずSFとーぶカードをサクッと購入。続いて京成のカードを購入しに京成船橋駅へ。京成線はちょっと離れたところにあるらしい。歩いてきた方からすると反対側の出口の方にあった。


京成船橋駅

京成船橋駅。JR・東武の写真からすると反対側。

京成船橋駅付近は、東海神駅から歩いてきた方面から一転、昔ながらの駅前商店街といった風だ。今度は小田原駅前を髣髴。あーでも小田原ってこんなんだったかな。それはともかく目的の京成電鉄のカードを購入。東武も京成も券売機での購入だったが、京成は全社共通柄だった。結果からすると今日の旅で唯一の共通柄がこの京成。「チッ」とか舌打ちしちゃった(笑)。京成だったら上野とかで買えばいいんだろうな。


京成カード購入を済ませたのがだいたい13:50頃。朝起きて朝食はビックリマンチョコ2ヶのみ、その後何も食べずここまで来た。我ながら高いテンションだけでよくここまできたもんだ。時間も思っていたより遅れてはいなかったし、この先ここほど賑やかな街はないかもしれないという訳で、ここで昼食をとることにした。といっても入ったのは、京成船橋駅すぐ近くの天丼てんや船橋店。食べたのは2月末までの期間限定・北海天丼(¥690)。贅沢してしまった。


腹も落ち着いたので、バレンタインチョコの販売で賑わう駅の通り抜け通路の中にキンダーサプライズの姿を目ざとく発見しつつも船橋を後にする。


[2001/02/11(日) 東武船橋→新鎌ヶ谷]
 東武船橋 14:25発
  ↓ 東武野田線 柏行(普通)
 新鎌ヶ谷 14:39着 ¥190

船橋からは東武線に乗り、新京成と北総という二大はじめて聞いた路線が交差する新鎌ヶ谷という駅に向かう。東武線自体は北千住から乗ったりしたことがあるので然程目新しくもなく‥といいつつ車内をキョロキョロしてたら、パスネット導入の中吊り広告があった。それに導入各社の名前一覧があったのだが、その中に見慣れない名前が!え、また!?しかも「埼玉」という文字があるよおい!これから埼玉行かなきゃダメですか!?‥(半泣)

京急の時とは比較にならない展開に動揺を隠し切れない。がよく見たら「今後導入予定」の線であった。それを知り一安心。ちなみに今後導入予定なのは、

埼玉高速鉄道 平成13年3月28日開業
舞浜リゾートライン 平成13年秋開業予定

この二線。舞浜リゾートラインってのは東京ディズニーリゾートのまわりをグルグルのアレのことかな。でも近々開業する方、今度は埼玉か。この「ぶらりパスネットの旅」のネクストステージを予感。この旅は導入する会社が続く限り終わらない。次回「ぶらりパスネットの旅 うまいうますぎる十万石饅頭篇」をお楽しみに。行くのは4月くらいってところか。


【予告:2日目その7以降は後日】

直前で次回予告みたいなのを書いているが、2/11篇はまだ続く。新鎌ヶ谷から先でも予定外のハプニング続出!感動のフィナーレはこの後すぐ!(感動はないかな)